マッチングして、メッセージのやり取りが始まった。ところが気づけば、「お仕事は何をされているんですか?」「休日はどう過ごされていますか?」と、こちらから質問ばかり送っている。まるで面接のようになってしまった、と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。特に年齢差のある相手だと、失礼のないようにと気を遣うあまり、質問を重ねてしまう傾向があります。
質問をすること自体は、決して悪いことではありません。ただ、質問が続くと、相手はずっと「答える側」に回ることになります。答えるのにも意外とエネルギーを使うため、やり取りがだんだん事務的に感じられたり、返信のペースが落ちてしまったりすることがあるのです。
そんなときは、相手の答えに対して「受け止める」「自分の話を少し添える」「質問を一つだけ添える」という三つの流れを意識してみてください。
まず「受け止める」は、「そうなんですね」だけで終わらせないことがポイントです。たとえば相手が「休日はカフェ巡りをしています」と答えてくれたなら、「カフェ巡り、いいですね。落ち着く時間になりそうです」のように、相手の言葉を一度拾ってみましょう。ちゃんと聞いてくれているという安心感が伝わります。
次の「自分の話を少し添える」は、一〜二文で十分です。「私は最近、近所の喫茶店に入ってみたら、思いのほか居心地がよくて」のように、軽く触れるくらいがちょうど良い距離感です。ここで長い自分語りを始めてしまうと、今度は相手が聞き役になってしまいます。年上の方は、経験談が教えるような口調にならないように、年下の方は、「私なんてまだまだで」と自分を下げすぎないように、それぞれ気をつけてみてください。
そして最後の「質問を一つだけ添える」です。一通のメッセージに質問を何個も入れると、答える側の負担が大きくなります。「どんなお店に行くことが多いですか?」のように、一通につき一つに絞ってみましょう。「どうして?」と理由を問うよりも、「どんなところが?」と相手が話しやすい方向に開いた聞き方のほうが、会話は自然に広がっていきます。
また、返信の長さを相手に合わせるのも、実は大切なポイントです。相手が二、三行で返してくれる方なら、こちらも同じくらいの長さにしてみましょう。こちらだけが長文だと、相手が「同じ量を返さなきゃ」と負担に感じてしまうことがあります。
年齢差が話題に出てきたときも、同じ考え方が使えます。「その頃は何が流行っていたんですか?」と、世代の違いを「教えてください」という興味として投げかけ、返ってきた話に「それは知らなかったです」と素直に反応してみる。そこに自分の話を少し添えれば、年齢差はハードルではなく、会話のきっかけになってくれるはずです。
会話はキャッチボールに似ています。上手に投げることばかりを考えるより、まずは相手のボールをしっかり受け取ること。そして、軽くひとこと添えて投げ返すこと。その繰り返しが、気づけば「この人と話すのは楽しい」という空気をつくっていきます。次のメッセージでは、質問を送る前に、相手の言葉に一言だけ反応してみてください。