今回お話を伺ったのは、公務員として働くOさん(38歳)。Canônに登録してから、まもなく5か月になるといいます。友人や家族の目が気になって一歩を踏み出せずにいたOさんが、年上の方との出会いを通して自分なりの「ものさし」を見つけるまでについて聞きました。
Q. Canônを始めた理由はなんですか?
A. ずっと、周りの目を気にして生きてきたところがあるんです。結婚している友人が増えて、会うたびに「いい人いないの?」と聞かれるのが、少ししんどくなってきて。同世代の方とのご縁も探してはいたのですが、なかなか気持ちが動きませんでした。そんなとき、落ち着いて話せて居心地がいいのは、むしろ年上の方だなと、ふと気づいたんです。ただ、年の離れた人を選んだら周りにどう思われるだろうと考えると、登録するだけでもかなり迷いました。それでも、誰にも言わずに見るだけならと、ひっそり始めたのがきっかけです。
Q. 印象的なマッチングはありますか?
A. 登録して2か月ほどたった頃に、13歳年上の男性とマッチングしました。書店で働いている方で、最初のメッセージが、私のプロフィールに書いていた好きな作家さんの話だったんです。それだけで一気に親近感が湧きました。実際に会ってみると、話し方がゆったりしていて、こちらの話を最後まで聞いてくれる方でした。ただ正直なところ、会っている間も、友人に話すときのことばかり想像していて。「年上の人と会っているんだ」と言ったら、どんな顔をされるだろうって。楽しいはずの時間なのに、頭の片隅でずっと誰かの目を気にしていました。
Q. そのマッチングで今思うことはなんですか?
A. 思いきって友人に話してみたら、「楽しそうでいいじゃん」と、思っていたよりずっとあっさりした反応で、拍子抜けしてしまいました。気にしていたのは周りの反応というより、自分の中にある「こうあるべき」という思い込みだったのだと思います。その方とは、お互いの生活リズムが合わなくなって、3か月ほどで穏やかに区切りをつけました。うまくいったとは言えないかもしれませんが、後悔はありません。むしろ、会っている最中に周りの目を気にしていた時間のほうが、もったいなかったなと感じています。
Q. カノンでの活動を振り返ってどう感じますか?
A. 5か月、いろいろありましたが、一番の変化は、何かを選ぶときに「自分はどうしたいか」を先に考えるようになったことです。恋愛だけでなく、仕事の選び方や休日の過ごし方でも、そうなってきました。まだ次の出会いを探している途中ですが、今は焦りもあまりありません。年齢差があってもなくても、自分が心地いいと思える人かどうか。これからは、そのことを大事にしていきたいです。
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周りの目よりも、自分の「ものさし」を大切にするようになったというOさん。誰かの視線を気にして迷った時間も、いまの穏やかな気持ちにつながっているのかもしれません。